島本理生「アンダスタンド・メイビー」上巻読了

かつて芥川賞の候補にもなった彼女ですが、今作では直木賞候補となったそうです。「ナラタージュ」があまりに面白かったので期待して読みました。どうでもいいけど、「ナラタージュ」を読んでいた当時、「ナタラージャ」という馬がクラシック戦線に乗ろう、としていたときだったのを覚えています。前者は「ナレーション」と源を同一にする言葉で、後者はインドの神様の名前で(おそらく)全く違う言葉ですけど。
しかし痛い話です。悪い人が出てくる(苦笑)。辛い目に遭うのが本の中で良かった…と思いながら上巻を読了しました。主人公は決して頭が良いとは思わないけど、自分にあてはまるところもあり、島本さんうまいなぁ、と思いました。希望を持って上巻が終わったので、はたして下巻でカタルシスが得られるかどうか。来週が楽しみです。