で、その宝塚記念について

いろいろあった春のGⅠシリーズもこのレースで終わりになる。気持ちよく当てて、夏の小倉開催の勢いにしたいものである。

まず第1段階で切れる馬としては、
②トレジャー、⑥サイレントディール、⑩メイショウドメニカ、⑬ホットシークレット、⑭ダービーレグノ が挙げられる。明らかにここでは荷が重い。

次に第2段階で切れる馬としては、
ダイタクバートラム、⑨チャクラ、⑪スティルインラブが挙げられる。GⅡならまだしも、(牡馬混合)GⅠで買う気はしない、といった面々。

つまり今回は、
 ①シルクフェイマス(四位)
 ③ゼンノロブロイ(勝春)
 ④ローエングリン(ノリ)
 ⑤ザッツザプレンティデムーロ
 ⑧リンカーン武豊
 ⑬ツルマルボーイアンカツ
 ⑮タップダンスシチー(哲三)
の7頭立て、と考える。3着は判らないが、2着まではこの7頭が占めるだろう。

シルクフェイマスは最内枠、といい枠を引いた。個人的に四位のベスト騎乗と思っているのがバンブーユベントス日経新春杯だが、それを再現することができれば面白い。父マーベラスサンデーが連勝のあと臨んだ天皇賞で4着だったのに対し、こちらは(いくら参考になりにくいレースとはいえ)3着。クラス慣れも見込める今回は、より優れたパフォーマンスが期待できるかもしれない。ただし、京都記念テンザンセイザにクビ差というのはいかがなものか。本気になった強敵と対決しておらず、いまだ伏兵の域を出ない。 △。

ゼンノロブロイは差して届かずをここ4戦もやっている。そして今回にいたっては馬もジリなら騎手もジリである(笑)。しかし掲示板を外さない安定度、という点ではもっと評価されて良い。神戸新聞杯優勝(くだした2〜5着のメンバーを考えればそのすごさが判る)のコースで栄冠をつかむことができるか!?勝春も藤澤のエースを任されるのは安田記念のスティンガー(4着)以来ではないだろうか。ここを勝たないとまたしばらく連敗が続いてしまうぞ! ○。

ローエングリンは昨年のマイラーズC以降勝ち星はなく、今年の戦績は明らかに昨年よりも劣るものである。しかし、横山典が帰ってきた。彼は「この馬でダービーに出たい」と3歳時に語っていた。距離延長で別の魅力が発揮できてもおかしくない。しかし神戸新聞杯のような「凡走に終わーる」(フランス語風に。ローエングリンはフランス帰りなのだ)可能性もナキニシモアラズ。 ×。

ザッツザプレンティ菊花賞馬であり、3歳時にJC2着した一流馬である。しかしタップダンスシチーには3戦3敗と話になってない。加えて叩き3走目の金鯱賞は離された3着とサブイ限りだ。ロングスパートとデムーロの豪腕にしか期待できる要素はない。 ×。

リンカーン宝塚記念に堂々のファン投票1位で出走である。たかだかGⅡ1勝馬のくせに、である。菊花賞は控えて、有馬記念は早めに仕掛けて連を確保、と自在性が目を引く馬であったが、天皇賞では折り合い難で大敗。せめて後方の何頭かは交わしてほしかった。ゼンノロブロイよりは弱いのではないだろうか。しかしそこは武豊でカバーか(って前走も武豊やったんやけどね)。個人的には買いたくないが、来る可能性はある。 ×。

ツルマルボーイ安田記念で悲願のGⅠ勝ち。2年連続2着だった宝塚記念に勇躍、駒を進めることとなった。アンカツは今年すでにGⅠ4勝とカッチーなら400戦しないと勝てない勝ち鞍を半年で挙げてしまった。そんな彼はザッツザプレンティとの
選択でこちらを選んだ。キングカメハメハの能力を見抜いた彼の相馬眼を疑う気はなく(武豊も見抜けなかったのだ。金亀がダービーを勝つ馬だということを)、今回の選択も「より勝てる馬を選んだ」とみる。ただし問題は雨。中2週は関係なし。 ▲。

タップダンスシチーは今回は一番人気の出走が見込まれるファン投票6位の馬である。前走の金鯱賞ではハイペースを3番手追走、まくって直線ラチを頼ってレコード勝ち。「休み明けがどうこうというレベルの馬ではない」という佐々木師のコメント通りの結果となった。先行脚質に加え時計勝負でも不良馬場でも(JC勝ち)どんとこい、という書いててタイキシャトルのような馬だなぁ、と思えてきた。問題は7歳という高齢であることだが、この馬は異能である。日本の競馬がどうこうというレベルの馬ではない。 ◎。

ということで、⑮から③⑬①。おまけに④⑤⑧。でどうでしょうか?