「アフターダーク」を読んだ

どうして村上春樹の小説に出てくる登場人物(特に女の子)は、かくも魅力的なのだろうか。あらゆる可能性を考えつつ、最善の選択を −自分のリアリティの許す限り− 掴み取ろうとしている。村上春樹の小説が好きな人がいたら、どのように感じているのか話を聞いてみたいところであるが、残念ながらボクは2人しか出会ったことがない。

ただ、どうゆう話か書いてしまうと、ネタバレするので書かない。物語の中にスッと入っていって、抜け出すときに心地よい解脱感がある。良い物語を読んだときにそういった感じがありますが、これも例外ではありませんでした。288ページが最終である、ということを確認して読んでいたのですが、本当に最後が愛しく感じました。