「That's the REVUE / TPD」についての私見

「全ての音楽家は2種類に分けられる。CDアーティストと、ライヴアーティストだ!」
スウィングガールズの野球部・井上風にゆってみた(笑)。東京パフォーマンスドールについては、アーティスト評を読む限りでは明白に後者である。唯一DVD化されている今作も評価は高く、観ない訳にはいかないな、と思った。

果たしてすんげぇ出来ばえだった。アイドルグループであるけど、木原さとみ米光美保のヴォーカルワークがライヴになるとこんなにすごいものなのか、と思った。アイドルグループのツインヴォーカルといえばSPEEDの島袋・今井だったりモーニング娘。の安倍・保田だったり枚挙に暇がない(…こともないか)が、TPDに関しては後に挙げた2グループの雛形とも言われていることを差っ引いても上を行っていると感じる。普通「すごい」といえば畏敬だったり降伏だったりといった恐怖感を覚えるものであるが、木原・米光については「その空間に身を置いて興奮しつつ、癒される」という、すべてがそこにあるような気分になったのだ。
もちろんTPDは解散していて、もし時が戻ってもリアルタイムの彼女たちのファンになることはないだろう。当時ボクはL⇔RとTMNが大好きで、とてもアイドルが好きですなんて言えなかったのだから。今だから好きになれた。それは変わることはないだろう。