第1回菊地成孔楽曲大賞2004についての考察

しかしこれはテクストであっても楽曲大賞になってしまうんだな(苦笑)。
ところでこれにはリスト(http://coimbra.on.arena.ne.jp/prse/ii/archive/sh/award2004/list.htm)というものが存在し、2003年12月から2004年11月までの仕事から選んでください、とのこと。早くも目論見が瓦解してしまった。
ということで、テクスト部門については第2エッセイ集「歌舞伎町のミッドナイト・フットボール」とbounce.comの「CDは株券ではない」(http://www.bounce.com/articleset/articleset.php/135)を再読しながらの選考ということになる。よってこちらを後日とし、今日は音源の選考を進めたいと思う。

1位:普通の恋

これはシングルとして発売された、8分以上の作品である。これを選んだ理由としては歌詞が秀逸過ぎることに尽きる。革命家になれず自殺願望を持つ少年と、パパにされたいたずらがトラウマとなり死んだら地獄に落ちるほどひどいことを繰り返す少女。その自分のことを特別だと思っていた2人が、コンビニという普通の場所で出逢い、普通の恋に落ちるという話。曲そのものも普通のポップソングになっているのが(あえてそう仕立てているのだろう)良いと思う。5点。

2位:PHYSICAL

オリヴィア・ニュートンジョンのカヴァー曲だが、ボクの中では完全なるドライヴ・チューンであり、iPodの再生回数は30回を超えている。菊地さんのサックスが聴けるのも良い。しかしこの曲の歌詞ってこんなにエロかったんですね…3点。

3位:ヴァンドーム、ラ・シック・カイセ

TMNの「Crazy For You」を思い出した。耽美なナレーションも好き。1点。

4位:STAYIN' ALIVE

このイントロの美しさはどこから来るのか判らない。原曲はビー・ジーズなんだけど、最初カヴァーとは気がつかなかった。0.5点。

5位:フリージャズを効かせたジャズロック風。スパンクハッピースキャット乗せ。岩澤瞳のタイトル・コール添え

岩澤女史の引退作品。確かにこのヴォーカルは不世出だよなぁ、と思った。0.5点。