髪が赤い理由〜Favorite Blue「solitude」について

さっき「カテゴリー」を作ろうと思いましたが、やめました!表題にカテゴリーが入ってなんかカッコ悪かったこと、自分と言う人間が既存のカテゴリーに当てはまらないこと(爆笑)、300日以上も編集したくないこと、こうやって小ネタが挿入されること。読む人によっては競馬ネタが邪魔かな…と思ったのだけど、しょうがないですね(苦笑)。

今日「かーらさんの髪、赤いですね」と言われました。まぁ染めたり落ちたりするから仕方ないんだけど、赤い髪を始めてもう6年になります。なぜ赤になったか?というのはFavorite Blue(以下FB)の3枚目でオリジナルとしては最後のアルバム「solitude」の影響を抜きにして語れません。
2人組で3枚のオリジナルアルバムを残して解散したグループと言えばアレやらコレやらいますが(同列に書くのはあまりにも違和感があるので伏せ字にした)、FBについてはヒット至上主義のエイベックスにおいてあまりにも中途半端なポジショニングを確立し、なんとなくいなくなったというのが一般的な認識でしょう。しかし残った3枚のアルバムはいずれも良い作品です。しかも中古屋さんであわよくば100円で買えます(苦笑)。カチッと創り込まれた1st「ドリーム・アンド・メモリーズ」、ただ単に良い曲を創ることに専念した2nd「missing place」。そして1999年の初夏に出たのが80年代エレポップへの憧憬を詰め込んだ「solitude」です。このジャケットで松崎麻矢(ヴォーカル。現在は…何をしているのだろう)と木村貴志(プロデューサー。現move、といっても木村はFBとmoveを掛け持ちしてたのだが)が2人揃って髪を赤くしてたんですね。「かっこいい!」と思ったボクは夏に向けて赤くした訳です(あそこまで鮮明にできなかったけれど)。
このアルバムには駄曲が1曲もないのが挙げられます。序曲①、インタルード⑧はさておき、どれも小ヒットにとどまったシングル⑥④⑨⑩⑦がエイベックスならではの安定感で佳曲なのはもちろんですが、優れているのがアルバムのために書かれた曲②③⑤⑪⑫の5曲です。
人生をドライヴにたとえ「私らしい速度で走ろう」と歌う②、同性の長年に亘る友情を描いた③、デュラン・デュランジョン・テイラーをベースに迎え「save the prayer」をモチーフに作られた⑤、母に対する感謝を歌った⑪、広い意味で2人の不変の関わり合いをテーマにした⑫。1st、2ndに比べ重くまじめな題材をきちんと自分の言葉で表現しきった松崎の詞世界は現在でも色褪せるものではなく、声量はないけど透明感のある歌声とともに現在の彼女の不在が身にしみます。一方木村のサウンドも「びよ〜ん」というシンセ音に代表される80年代サウンドを中心に据え、FBならではの情感あふれてキャッチーな音楽が展開されます。
FBは大きなシングルヒットがなく、アルバムアーティストと呼ばれていました。事実、1stと2ndはオリコン1位になってます。3rdは5位に終わりましたが、個人的には3rdがいちばん好きですね。てゆーか前世紀のエイベックスについて書いちゃったよ、ワシ(苦笑)。ということで、赤い髪とそれにまつわるエピソードでした。