「チャーリーとチョコレート工場」についての私見

ということで、やりきれない気持ちを抱えたまま戸畑サティ(行ったことない)まで運転。ちゃんと開始10分前につくことができたから良し。予告編とか観るのは好きなのだ。中途半端な時間にもかかわらず、まあまあ観客がいた。

映画は予想以上に良かったです。圧倒的に娯楽作ながらしっかり感動できます。ボクのための作品という気はしませんでしたが、一般的に「良いよ」と薦めておいて間違いないものです。
チャーリーが5人目の子どもに選ばれる経緯については本当にドラマチックでした。そしてチャーリーが家族想いであるのが重要なファクターとして最後まで効いてきます。ここらへんのストーリー進行を遮らない伏線の張り方は見事でした。
そして工場の中ですが、ボクはずっとブギーポップの「ペパーミントの魔術師」のことを思い出していました(ところでブギーポップには「四月に降る雪」という一節もあり、ものすごく今秋の映画とリンクしている)。どうしてそんなにおいしいものができるのか気になりますよね!?テーマパークのシアター系アトラクションを体験しているようで、とても面白かったです。途中気持ち悪いシーンもありましたが、それはボクが極度のホラー嫌いなせいでみんなにはそうでもないのだろう。それも含めて観ていて笑いとか起きなかったのですけど…。
途中で工場のエレベーターが「上と外」というところに行きますが、これは恩田陸女史の作品タイトルにもなってます。恩田さんはよっぽど「チョコレート工場」が好きなんだろうなぁ。
最後はウォンカとチャーリー(チャーリーといえばスヌーピーだろう、と書きながらずっと思っているが、これは思っていても口に出してはいけないことだったかもしれない)が話をしますが、それは泣きそうになりました。
原作読みたいなぁ、と帰りの車の中で思った。とりあえず「アフターダーク」の再読が終わってからだ。