毎日王冠(GⅡ)の展望

今年はF1日本GPが生中継されるため、競馬中継がなくなる。しかし面白いメンバーが揃った(ちなみに同日行われる京都大賞典のメンバーはしょぼい)。こんなすばらしいメンバーを生中継しないで…もういいや(苦笑)。
今年の安田記念を制したアサクサデンエン、同じく宝塚記念を制したスイープトウショウがここから始動。前者は東京新聞杯岡部幸雄騎手引退記念とボクは軸にして背信されました。その後の活躍はご存知の通り。後者は都大路S5着といまいちな出だしでしたが安田記念2着のあと宝塚記念を優勝、同期のダンスインザムードを一気に引き離した感があります。しかしGⅠ勝ち馬ということで斤量は前者は59キロ、後者は57キロ。
3年前(!!)のNHKマイルC覇者で昨年の毎日王冠を勝ったテレグノシスも例年通りここからの始動。府中でしか走らない、逆に言えば府中は走る馬なので警戒は必要でしょう。鞍上は前開催で「最終の勝浦」の異名に相応しく12Rで穴を開けた主戦・勝浦。斤量58キロ。
昨年の皐月賞馬・ダイワメジャーも参戦。関屋記念2着に続いて横山典が乗る。次の秋天では横山典ゼンノロブロイに乗るため乗り替わりが確定であるが、トライアルから乗り替えることなく横山典を配してきた。かなりの勝負気配と見ていいだろう。問題はノド鳴りが治っているかどうかだ。あと、昨年関屋記念を優勝して毎日王冠へ向かったブルーイレヴンは3着だった。昨年関屋記念2着のダイワメジャーに上昇の目はあるのかどうかは非常に不安である。斤量58キロ。以上GⅠ馬4頭が出走予定。
その他も豪華。GⅠと関西遠征を除いた成績は9戦6勝2着3回と恐ろしく高いレヴェルで安定しているGⅡコレクター(4勝。あとGⅢ1勝)のバランスオブゲーム(田中勝、58キロ)、小倉競馬を席巻したメイショウカイドウ(幸、57キロ)。あとハットトリック、カンパニー、ケイアイガードサンライズペガサスと有名どころが一気に揃った感があります。
それに加えて昨年のクラシックの話題となったコスモバルクも出走します。マイネル岡田総帥五十嵐冬樹騎手批判から始まった騎手問題のゴタゴタですが、ルメール、冬樹、千葉津代士ときて今度は安藤勝を配してきました。しかも昨年のセントライト記念以来勝っていないので斤量は上乗せなく57キロ、府中千八もハイアーゲーム(今回出走)の野望を砕いた舞台だけに今回走らないと本当に「終わった馬」の烙印を押されることでしょう。
ということで、生中継がないのがもったいないほど面白い今年の毎日王冠。メンバー表、調教の進行具合を眺めながら1週間があっというまに過ぎそうです。