「大停電の夜に」を観てきた

http://www.daiteiden-themovie.com/
http://www.walkerplus.com/movie/special/daiteiden/
http://www.walkerplus.com/movie/report/report4110.html
この映画を知ったきっかけは菊地成孔さんがサントラを手掛けることになっていたからです。そして「大停電の夜に オリジナル・サウンドトラック」も11月初めに買って準備万端な筈だったのですが、先に「ALWAYS 三丁目の夕日」を観に行ったりしていたので、若干観るのが遅くなってしまいました。
あと監督が源孝志さんです。この人の作品をまともに観たのは「マイリトルシェフ」というTBSで2002年にやってたドラマぐらいなのですが、このドラマは良い視聴率とはいえませんでした。「矢田亜希子は主演には向かない」「王様のレストランみたいだ(梶原善も出てるし)」といった酷評もありました。しかし主役級だった矢田、阿部寛上戸彩が成長していったことを考えると客観的にも良かったのではないかと思います。ボクは好きでしたからなんですけどね。

本編についてですが、いろいろな人がつながっていくのが面白かったです。
「女の子は逢わないとだんだん気持ちが醒めていく」という井川遥の言葉も良かった!?)。
しかし白眉は「あなたに素敵なことがありますように」と言った田畑智子でした。帽子をかぶっての登場だったのですが、それがまた非常に似合っている。そして「お向かいさん」に酒をごちそうになって酔ってしまうのだけど、そこで帽子をはずすのがたまらない。彼女のやわらかく、凛とした存在はとても良かったです。
あと「足を洗った」役の吉川晃司もときにコミカルでときに泣けた。その他演技のうまい人がたくさんいて非常に良い映画でした。
ところでこの映画は典型的な2人で観に行く映画らしいですが、ボクにとっては笑いをこらえるシーンが多くて、逆に「1人で良かったぁ」と思いながら後ろの席で声を殺して身体をよじっていました。

余談

この映画ではビル・エヴァンスの「My Foolish Heart」という曲がモチーフとなっています。その収録アルバムが「Waltz for Debby」。birdの1stアルバムのジャケットはこれをパクったにインスパイアされたのでしょうか…。
ワルツ・フォー・デビイ+4 bird