小説「四日間の奇蹟 (宝島社文庫)」についての私見

昨年からゆっくりと読んでいました。20日ぐらいかかってしまった(苦笑)。読み始めたきっかけは、たまたま家にあって、売れているということなので気が向いたというだけです。
実際に「奇蹟」が起きるのが半分過ぎてからというのがびっくりした。読んでて日常の牧歌的風景がいきなり変わるんだから。それまで違和感なく読めていたのに、その奇蹟が起きてからがたるんでしまいました。しかし奇蹟が起きてからの終幕は見事でした。いい小説だったのかどうかというのは判断に苦しむところなんですけど、なんか微妙にボクがその小説で描いた風景が後を引いています。
最初の半分に伏線が張りめぐらされているのだけど、伏線らしくなく、普通の小説としてきちんと読めます(そのため登場人物の関係を深く理解しようとしなかった訳だが)。読後感もすごく良いし、読んで良かったです。映画って面白いのかなぁ…。