村上春樹、「The Great Gatsby」を翻訳する

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

ボクは今日、この本を書店で見つけて鳥肌が立った。まさか出るとは思っていなかったのだ。
村上春樹にとって、フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルドの代表作であるこの本は特別であることは彼がその著作で随分語ってきた。フィッツジェラルドの翻訳本やテキスト、あるいは「ノルウェイの森」での
永沢:「俺は死後30年経った作家しか読まない」
「僕」:「フィッツジェラルドがありますけど」
永沢:「フィッツジェラルドのような優れた作家はアンダーパーで良いんだよ」
という部分でも(ボクの記憶に基づいているので大幅に違うだろうけど、あらましとしてはこんな感じだった筈だ。ご容赦を)その思い入れが判る。そしてかつて「60を過ぎた頃には翻訳できるかもしれない」と言っていたのだ。
ボクがこの本を読んだのは新潮文庫の野崎訳だったけど、正直ピンとこなかった。この本が村上春樹の訳によって夢と挫折、それに伴う感情が行間からあふれ出るのかと思うと非常に楽しみである。これだけの古典、急ぐことなくゆっくり読もうと思う。