万年筆を選ぶ

結局「クローズド・ノート」の興行成績は10億円ぐらいだったそうだ(http://www.varietyjapan.com/news/movie/u3eqp3000001i4q7.html)。試写会で観て図書館で原作を読んだものとしては、あの騒動がボクにとって作品を貶めることには(本当に幸いなことに)ならなかった。
そして時が少し流れ、書く作業をしているときに思った、「万年筆が欲しい」と。万年筆なんて模擬試験の採点のバイト以外に握ったことがないのだが、いまだに書く作業をする機会はあるのだ。
てな訳でAllAboutの万年筆ガイドを読んだところ、クローズド・ノートのモデルのやつは6万円する。「さすがにブルジョアの文房具だなぁ」とため息まじりにひとりごちてしまった。仮に所有しても、メンテナンスはできない気がする。
しかしさらに読んでみると、210円の万年筆があるということだ(http://allabout.co.jp/mensstyle/stationery/closeup/CU20070424A/)。インクがつまったり飛びはねたりといったアクシデントに対して適切に対処できるかどうか、またそれを未然に防ぐことができるかどうか。そのテストランとしてはあまりにも優れたコストパフォーマンスである。なので早速オープンしたばかりの天神ロフト(人がものすごく多かった)に行って買ってきた。予備インクはなかったけど、まぁ最初のうちはなんとかなるだろう。
思えば、ボクはここ数年三菱鉛筆「シグノ」のブルーブラックを使い続けてきた。もしそれがパーマネントな筆記具に変わるのならば、それによってより豊かな人生が送れるかもしれない。