近藤史恵「[rakuten:book:12115290:title]」についての私見

この本を読もうと思ったのは、自転車(特に自転車通勤)の普及と発展に力を入れている疋田智さんが「15年に1度のブーム到来!自転車に乗りたくなる5冊」という記事を書いていて、そこで紹介されていたからです。また知らない作家(不勉強で申し訳ない)を紹介されたなぁ…という感じです。いつもの図書館に問い合わせたところ「ありますよ」とのこと。借りてきました。
舞台は自転車レースのチームで、エースを勝たせるために風除けや展開の補助などをするための犠牲(サクリファイス)になる人がいる。その代償を伴う行為は序盤で伏線をはられ、最後の圧倒的な完結へ向かっていきます。序盤も「自転車レースって大変なんだなぁ」とか思いながらボーッと読んでて、あとの方に行くにつれて人間ドラマに引き込まれていって一気に読みました。これは面白かった。新たなものに出会いました。
この近藤史恵さんという人はもうデビューして15年ぐらいなるそうです。とりあえずこの人の別の本を借りてみましたが、テイストが違うようなのでどうなんでしょうね!?