羽田圭介「走ル」についての私見

自転車通勤も4ヶ月経ち、盛夏もなんとか乗り切れたようです。
さてそこでこの小説です。思い立って自転車を整備して、思い立って電車通学していた高校へ自転車で行こうと思い、そしたら段々と遠くに行きたくなり…という話です。
遠くに行くのだけど、旅先では誰かと触れ合う、という訳ではありません。走ることで冴えていく頭で自分の彼女とか友達とかを思い、メールや電話をしながら意識が変わっていく。
粗暴ではあるけど、考えが変わる瞬間をスパッと切り取ることに成功していて良かったです。ちょっと遠くまでチャリを漕いでみようかなぁ。