「県庁の星」についての私見

エリート地方官僚が人事交流でスーパーに1年間派遣される、という話。
この話の「県庁さん」は典型的な、それこそ判を押したような人間として描かれている。しかし赴任したスーパーにはマニュアルがない。パートの女性は「お客さんを観察しなさい、顔をみなさい」という。その彼女も自分自身をうまく表現することができず、気がついたら怒ってばかりいた。その2人が反目しあっていたはずが、消防署や保健所の査察で2人が、バラバラだったスーパーの人々が一致団結し、その困難を乗り越える。
登場人物のキャラの立て方も良い。なにより「民間で学ぶことなんてない」と思っていた「県庁さん」がいろんなことを学習していき、「使えないヤツ」と思っていたスーパーの人々も「県庁さん」が半年ぐらいたって使いようによっては使えることが判明する。自分もささやかながら意識を変えていかないといかないなぁと思いました。
ところでこれ、来年2月には織田裕二柴咲コウで映画化されるようです。娯楽作として十分いけると思います。