「200CD 菊地成孔セレクション―ロックとフォークのない20世紀 (学研200音楽書シリーズ)」についての私見

昨日お医者さんに行ってきました。内科でも循環器科がメインの病院で「胸が痛いのですが…」といったら心電図→血液検査→(血圧)→レントゲン→エコー、とご丁寧に心臓まわりを検査されました。
結果は無事でした。心電図に異常があったので、心筋梗塞の疑いがある、と言われました。そのときはいろんなことを考えましたね。「午後の紅茶を1日1本飲むのをやめた方がいいのかなぁ…」とかね。まだストックがあるからやめられないけど。あとは咳が出るので、それが収まれば完全回復でしょうね。うーげほげほ。

閑話休題
おそらく菊地成孔さんが200枚のCDをある程度まともに選んだとは思うのですが、「ロックとフォークがない」など、「個人史と摺り合わせ」ているのが非常に面白いです。そうしないと、選者の意味というのがないですもんね。あと、ジャズから100枚がチョイスされていますが、2年前のボク(ジャズは未開のジャンルだった)だと眩暈がしていたでしょう。しかしそこは菊地さんのホームらしく、奇をてらった選択も多く見受けられます。しかし、ゲストとともに「ああでもない、こうでもない」と音楽談義をしながら何を選ぶか考えている様子は本当に面白かったです。
あと菊地さんは本著の中で「ジャズの神様」に敬虔な感謝を捧げていますが、この「ジャズの神様」については「村上春樹も最新作でその存在をほのめかしている」と書かれています。これは「東京奇譚集」の中にありますね。
つまりは「あぁ、こいつら本当に音楽が好きなんだなぁ」と感心(あるいは茫然と)していまえば、著者としてもしめたものではないでしょうか。機会があればボクの個人史にも反映させていきたいと思います。